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Title Viva Panama, Viva Corea! パナマと韓国が共に作り上げた「グローバルハーモニー」
No 79 Inquiry 914 Date 2017/12/30

パナマ、私たち韓国人には少し見慣れない国とも感じられる国。世界地図を広げて一目で探し当てることが難しいくらい遠く離れており、20時間を超える飛行を通してやっと出会えるパナマ。先月の11月、そこ、パナマで韓国とパナマが共に作り上げた美しいハーモニーが広く鳴り響いた。韓国文化産業交流財団とポスコ建設が共に、先月の11月11日から19日までパナマのパナマシティで相互の文化に対する理解と尊重、そして現地の文化インフラ構築という目標の下、両国の文化交流を通した『韓流融複合協力プロジェクト』事業を行ったこと。本事業は2012年を始めに、文化交流プラットフォームを活用した代表的な民-官の協力社会貢献活動事業として確立した。パナマは、また、ポスコ建設の複合火力発電所が新築されている所であり、国家最大規模の発電所事業を通して現場にパナマ大統領も訪れるほど、韓国に対する関心度が高い場所でもある。



温かい情を分かち合った韓国とパナマボランティア団員たち


パナマは「パナマ運河」と知られているように、太平洋と大西洋、地球の二つの大洋に全て接している地理的な利点を通して、中・南米地域の経済強国へと激しい急成長を見せている。世界経済フォーラム(WEF)の「2016-2017国家競争力の報告書」によると、パナマの国家競争力の順位は世界139か国の内50位で、チリの後に続き中・南米地域で最も高い国家競争力を誇る国である。特に、マクロ経済環境の安定性部門では全体順位で16位、金融市場の成熟度では12位という評価を受けるほどだ。しかし、華麗で速い経済成長とは裏腹に、教育と文化部門においてはその発展速度が惜しい。保健・小学教育分野の順位は67位、高校教育の順位は86位に留まっているということが現実。実際に本事業が行われたパナマ国立芸術高校の生徒たちの場合、机や椅子、パソコンのような簡単な機材すらまともに備えられていない劣悪な教育環境の中でも授業を受けていた。学校と家が遠く、3~4時間を歩いて通学しなければならない場合も多々あるという。


未来の芸術人へと育つためのパナマ国立芸術高校の生徒120名の情熱と、韓国大学生及びパナマ現地のKFP(Korea Fans Panama)大学生ボランティア団体41名の温かい心が合わさり、11月13日から16日までの4日間、韓国文化教室が行われた。Kポップダンスと歌、韓国伝統工芸、小鼓踊り、テコンドー、UCC制作まで、韓国の伝統と現代を含む、様々な文化芸術教育プログラムを準備し、事前に参加申請を締め切ったにも関わらず、当日、現場に来て教育を聞きたいという生徒たちがあふれるほどに、その熱気がすごかった。生徒たちは教育の間ずっと、全ての瞬間をカメラに収めながら楽しい思い出を作った。



文化芸術教育プログラム


特に彼らに大きな感動を与えたことは、まさに財団がサポートしたマルチメディア学習室。音楽や美術など、芸術を中心とする学校の特性を考慮したところ、パソコンとソフトウェア、スクリーン、ビームプロジェクター、そして韓流と文化芸術コンテンツ(DVD)などは、生徒たちがより広い世界に出会い夢みるためには欠かせない資産だ。財団はこのような学校の必要と困難に共感し、パナマのより良い教育インフラ構築の為に、マルチメディア室のリモデリング及び機材をサポートし、11月17日にマルチメディア室の開所式を行った。


パナマ国立芸術高校のアルベルト・オルモス校長先生は、「一週間の韓国文化教育を通して、我が学校の生徒たちは数多くの価値と教養に満ち溢れた数千年の歴史を持った韓国文化を楽しみながら学ぶことができ、皆に忘れらない記憶として残るはずだ。また、この機会を通して、我が学校が最高レベルのマルチメディア教室を得たことは、生徒教育に大きな足跡を残す偉大な遺産になるはずだ。20年以上成すことのできなかった大きな夢を叶えてくれた韓国文化産業交流財団と、寄与してくださった全ての方々に感謝する」と、感動の言葉を伝えた。


11月18日最後の日、パナマシティ内のウィンダム公演場では、双方向の文化交流祭り「Global Harmony Festival」が開かれた。およそ1千名余りのパナマシティ市民が参加したこの日のフェスティバルは、1部の「韓国文化体験イベント」と2部の「両国間の文化交流祭り」が行われた。1部は韓国料理及び韓服、伝統遊び体験など、韓国の伝統文化を直接体験できるブースと、パナマ国立芸術高校の生徒たちが文化教室で直接作った伝統工芸品が展示された。入場する為に祭りの日の朝から公演場のロビーに行列ができ、家族皆で一緒に韓服を着て記念写真を撮る姿など、韓国を歓迎し韓国文化を楽しむパナマ市民たちの姿は、その間一生懸命準備した彼らを更に感動させた。公演場内部は祭りが始まる前から人々の歓声と熱気が高まった。



韓国文化体験イベントの現場と現地人観客


続く2部では、韓国大学生のボランティア団員たちのKポップダンス、歌、テコン舞、テコンドー、ナンタ、小鼓踊りなど、多彩な韓国の美しさに満ち溢れた舞台が飾られた。本物のKポップアーティストでないにも関わらず、パナマ市民たちは韓国人が直接準備した公演を観ること自体が熱狂するしかないことだと、口をそろえて歓声を上げてくれた。また、パナマ国立芸術高校の生徒たちと現地のボランティア団員たちが準備した伝統の踊り、現代ダンスなどの舞台を通して公演場は韓国と南米の熱い情熱でいっぱいになった。


何よりも、見る者たちの目と心を温かくしたものは、パナマ国立芸術高校の生徒たちが4日間の文化教育を通して直接準備した舞台。K-POPソングとダンス、テコンドー、小鼓踊りなど、ぎこちないが直接学んだ韓国文化を披露し、沢山の拍手を受けた。特に芸術高校の生徒たちが韓国大学生ボランティア団員たちの指揮と伴奏に合わせて韓国語の歌詞を全て覚え、「魔法の城」を声を揃えて歌う姿は、韓国とパナマ人どちらともなく感動のメロディーに涙を浮かべた。最後のサビは歌詞をスペイン語に翻訳し、パナマ市民たちも皆一緒に「とても大切、一緒なら」という美しい歌詞を一緒に歌った。


文化交流祭りに参加したパナマのパナマシティ文化庁のMarta Esther Rebolledo芸術教育局長は、「今回の文化イベントとサポートを通して、パナマ国立芸術高校の生徒たちが自我開発に対し関心を持てるようになり、さらには他の国の文化と伝統を尊重し、調和のとれた共同生活に対する必要性まで学ぶことができる有意義な時間だった。また、パナマ市民たちがこのような国際的な規模の韓国文化祭りを、現地で楽しむことができて本当に感謝する。」と伝えた。


物足りなさを後にしたまま、パナマから戻って来て約一週間。パナマの現地人ボランティア団員から嬉しい知らせが届いた。パナマ国立芸術高校で行われたKポップダンス授業に、深い感動と影響を受けた学校の先生と生徒たちが、学校内の舞踊専攻授業を新たに開設することを決定したという知らせだった。たった一週間という短い時間が、彼らに新しい夢を抱かせたように、そこに残された色々な文化の種が育つパナマの生徒たちの発展の原動力になることを、さらには韓国とパナマの間の固く結ばれた橋をつなぐ機会になることを願う。