Article view
Title 韓-東南アジア文化コンテンツ交流の現在と未来
No 68 Inquiry 883 Date 2017/09/21
File

  文化体育観光部(長官ド・ジョンファン、以下、文体部)が後援し、韓国文化産業交流財団(理事長クァク・ヨンジン)と漢陽大学校平和研究所(所長チェ・ジヌ)が共同で主催する国際カンファレンス「東南アジアの韓流、国際文化交流の現在と未来」が8月23日(水)国立ハングル博物館で開催された。


今回の国際カンファレンスは、最近、中国の限韓令(韓流コンテンツ禁止令)など、海外市場環境の変化によって文化コンテンツ産業の次世代主力市場に浮上した東南アジアの韓流の現況を把握し、韓流を媒介として韓国と東南アジア間の同伴成長と協力方案を模索するために準備された。このため、インドネシア、タイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマーなど東南アジア主要5か国と韓国の文化コンテンツ分野の専門家が今回のイベントに出席した。


 次世代の韓流主力市場、東南アジアの産・官・学の専門家と協力方案を模索

  第1部では、カナダのサイモンフレーザー大学コミュニケーション学部のジン・ダリョン教授が「グローバル韓流」というテーマで韓流の歴史と未来の展望を提示した。続いて、インドネシア創造経済委員会の教育研究発展部アブドゥル・ロヒム・ボイ・ブラウィ次官補、インドネシアバンドン工科大学芸術デザイン学部のカピアティ・カーダ教授が韓国とインドネシア間の文化産業発展の方向について話した。



アブドゥルロヒムボイブラウィ次官補

シリシャックコシュパシャリン理事

バドロルハッサン教授

ガスティン監督

キン総長

パムタイントゥイ著作権弁護士


<韓国-東南アジア文化交流の発展のために集まった東南アジア5か国のプレゼンテーター>



  第2部では、タイチェンマイ大学アートメディア&テクノロジー学科のペティポン・ヨドモンコル教授と、タイ映画やコンテンツ協会のシリシャック・コシュパシャリン理事が、それぞれチェンマイの大学生が認識している韓国文化産業、タイから見た韓国文化コンテンツにについて発表した。また、ミャンマー国立芸術文化大学のダ・キン・キ・パ総長と、ニー・ニ・ミヤン教授は、ミャンマー国内の韓流の現状と韓国との協力方案を提示した。


最後に第3部では、マレーシア国立大学人文社会科学のバドロル・ハッサン教授、ペナン島ジャズフェスティバルのポール・オーガスティン監督が、マレーシア国内における韓流の社会文化的洞察と国境を越えた韓国-マレーシア間の音楽交流について発表した。続いて、ベトナムホーチミン大学の社会科学・人類学教授、ウンウェン・ティ・ヒエン、VSTVの著作権弁護士、パームタインツイが、ベトナムのメディアを介して見た韓国コンテンツについて深い議論を続けていった。


セッションごとに続くパネルディスカッションでは、韓国内の文化産業学者や専門家10名*が参加した中、韓国と東南アジア諸国間の信頼と協力に基づいて、持続可能な文化コンテンツ協力方案を模索した。

* キム・サンハク教授(漢陽大)、ソ・ジウォン教授(昌原大)、イ・ジニチーム長(CJ E&M)、イ・ジョンイム博士(成均館大)、キム・ジェハ教授(ソウル芸大)、チョン・ウィチョル教授(尚志大)、チャン・ウォンホ教授(ソウル市立大)、イ・ギュタク教授(韓国ジョージメイソン大)、ハ・ジュヨン教授(仁荷大)、キム・イルジュンプロデューサー(SBSグローバル制作事業チーム)


 韓国文化コンテンツ産業の中国・日本偏重からの脱皮、市場の多角化牽引を期待

韓国文化産業交流財団クァク・ヨンジン理事長は、「今回のカンファレンスは、韓国文化産業の主要輸出国であった中国の見通しが不透明になっているため、新しい文化協力国を発掘するために用意された」とし、「東南アジア5か国と韓国内の専門家による徹底的な議論が、当該国との文化交流を望む政府や学界、業界の専門家たちにとって大いに役立つことを期待する」と述べた。