女優イ・ジア(35)に対する評価はこれから。2年ぶりの復帰作となるSBS週末ドラマ『3度結婚する女』で、序盤の演技論争を乗り越えて少しずつ役柄を自分のものにしつつある。今になって他の問題ではなく、女優イ・ジアの姿が見えてきたという評価。2007年にMBCドラマ『太王四神記』でペ・ヨンジュンの相手役として華やかに登場したが、その後様々なスキャンダルに巻き込まれ、出演作の中の姿よりは私生活のほうで注目を浴びていたのが事実。しかし、大企業家門の嫁であり、元ショーホストのウンス役を務める『3度結婚する女』で、娘と自分の幸せ、元夫と今の夫の間で葛藤する複雑な心理を演じる中、女優として評価されている。最近京畿道一山のSBS制作センターで開かれた『3度結婚する女』懇談会で会った彼女は、「今では普段からキム・スヒョン先生特有のセリフ口調が出てくる」と「ウンス」にすっかりはまった様子。
-結婚を繰り返すウンスという人物が理解できるか。
「まだウンスという女性を理解しようと努力中。ウンスがどのような考えで行動するのか、どのように生きてきたのか毎瞬間考えて理解しようとしている」
-序盤に「顔が前と違う」という反応が多かった。整形疑惑への心境は?
「久しぶりに姿を見せたのでそのような言葉が出てきたのだと思う。急に作品が決まって出演することになったので、精神的なプレッシャーがあって序盤は体調も良くなかった。久しぶりに出たので余計に集中して見たからだと思う。演技的な部分ではなく、そんな(整形)部分が話題になって残念。他の出演者に申し訳なくもある。寛大に見守っていただければありがたい」
-ドラマの中でひときわ涙を流すシーンが多いようだが。
「子どもへの気持ちをどう表現していいものか怖くもあった。また、ドラマの中で子どもとの別れについて悩んでいるうちに、とても心が痛んだ。台本読みのときもたくさん泣いた。作品が親と家族の間で揺れる微妙ながらも穏やかな感情にたくさん触れているので、涙の演技にとても役立つ。感情表現のシーンが多くて撮影が簡単ではない」
-脚本家キム・スヒョン氏特有のセリフ口調をどう消化しているか。
「台本読みのとき、本当にたくさん叱られた。直すのが容易ではなかった。今は普段話しているときでもキム・スヒョン先生特有のパンチの効いた口調が出てくる。その話し方が初めは難しかったが、慣れてみると魅力があると感じた」
-キャスティングの経緯を聞かせてほしい。
「チョン・ウリョンPDが電話でマネージャーに話を持ちかけてきた。翌日すぐに会って話をたくさんし、出演が決まった。監督の体調が優れず、一緒に仕事できなくて残念。時々携帯メールで励ましていただいている。ドラマが終わってからぜひまたお会いしたい」
-ウンスの役柄をこなすのに大変な点はなかったか。
「役柄をこなすのが大変なときは、(キム・スヒョン氏の前作に出演した)大先輩のキム・ヘスクさんに助けていただいた。それがなければやり遂げられなかったかもしれない。今も近くで見守っていただいている。‘初めより電話の声が明るくなった’、‘殻を破って出てきた’などのお言葉をいただいた。しかし、その殻というのが一度に破るのは難しいもの。肩の力を抜いてベストを尽くして演じたい。寛大に、気長に見守っていただけるとうれしい」
-作中でソン・チャンウィとハ・ソクチン、男性二人の間で揺れている。実際にはどちらにもっと惹かれるか。
「どちらもそれぞれの魅力があって選ぶのが難しい。自分だったら信じられる人を選ぶと思う。結局はそういう人についていくものではないか。二人のうち、どちらがそんな姿を見せてくれるかはまだわからない」
-イ・ジアならどうするか。
「それはかなり個人的な質問(笑)。自分とウンスは明らかに違った方法で状況に対処すると思う。台本を読んで時々驚く。ウンスは自分と比べてはるかに大胆な性格。現実には到底できないような行動を、演技を通して間接的に体験しているような感じ」
-再婚しておきながら娘を元夫と暮らせないようにする利己的な行動から、ウンスという人物への非難も多い。
「娘を実家に送らないことで、たくさん悪口を言われた。しかし、ウンスには娘を送れない理由がある。ドラマの流れをずっと追っていけば納得がいくようになる。自分もウンスという役柄に最大限溶け込んで心の底から演じられるようになれば、そのような部分がよく伝わるのではないかと思う」
2016-10-30 ~ 2016-11-5
2016-10-30 ~ 2016-11-5
2016-11-7 ~ 2016-11-13