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  • 2013-12-31 14:22:38
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さわやかドラマ復活「現実離れしたドラマにはうんざり」

現実離れしたドラマに飽き飽きした人、もう一度テレビをつけてみよう。久しぶりに無理な設定のない、家族みんなで一緒に見られるドラマが始まった。23日午後、MBC月曜~金曜ドラマ『輝くロマンス』(脚本:ソ・ヒョンジュ、演出:シン・ヒョンチャン)が、ついにそのベールを脱いだ。様々な物議を醸して批判も多かった『オーロラ姫』の後番組ではあるが、ドラマの性格と雰囲気はガラッと異なっていた。

同日の初放送では、主人公のカン・ハジュン(パク・ユンジェ)とオ・ビンナ(イ・ジン)の偶然の出会いにより、初めて縁ができる様子が描かれた。ジェイホテルのオーナー兼本部長として初出勤したカン・ハジュンは、リゾートのあちこちを見て回る時間を持った。ちょうどオ・ビンナは自分につきまとうピョン・テシク(ユン・ヒソク)ともめていた。ピョン・テシクを痴漢だと思ったカン・ハジュンは、すぐさま彼を制圧した。

この回の放送では、それぞれ個性あふれるオ・ビンナとカン・ハジュン家族の姿が重点的に紹介された。オ・ビンナの父(イ・ゲイン)は厳しいながらも心の温かい家長で、彼を内助する母(イ・ミスク)は根っからの良妻賢母タイプだった。オ・ビンナはそのような和気あいあいとした雰囲気の中で育ち、限りなく朗らかで素直だった。

一方、カン・ハジュンの母(キョン・ミリ)は、世間知らずなお金持ち奥様で息子命の母として描かれた。世界で一番息子が立派だと思う根っからの親バカ。しかし、カン・ハジュンは実際、誰が見てもうらやむような息子だった。エリートな上に財閥家の出来の良い息子として登場し、女性視聴者をときめかせた。オ・ビンナとの最初の出会いはあまり良くなかったが、後日描かれる恋愛模様を期待させた。

同日の放送は概ね刺激的な要素もなく無難に描かれたが、多少首をかしげるような部分もあった。オ・ビンナの性格があまりにもお人好し過ぎて、もどかしくなるくらいに描かれていた。「今付き合うと言わなければ死ぬ」と騒ぎ立てるピョン・テシクを断固として拒めないオ・ビンナの姿は、現実とかけ離れているように見えた。また、オ・ビンナの父が娘の意思に関係なく、ピョン・テシクを将来の婿に決める部分も多少不自然に見えた。自由恋愛が普通の時代に、まるで7~80年代の設定を見るような違和感が感じられた。ヒロインを善良なキャラクターとして描くのは結構だが、度を越して受身的に接する描写はぎこちなさを通り越して不快でさえあった。

しかし、全般的には合格点。刺激的なせりふと設定を連発していた『オーロラ姫』の反動とも言うべきか。久しぶりに家族みんなで一緒にテレビを見られるさわやかドラマが誕生した。不倫などの刺激的な要素を排除した『輝くロマンス』がどのように視聴者の心をとらえるか、今後の成り行きが注目される。

 

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