• スター
  • 2013-06-14 18:06:04

「パーマ?撮影終わってすぐ取りましたよ」

先月21日に放送終了したKBS第2テレビジョンの月火ドラマ『オフィスの神』で、パーマ頭のチャン・ギュジクを演じた俳優オ・ジホ(37)が記者にコメントした言葉だ。オ・ジホはドラマの中でミス・キム(キム・ヘス扮)と犬猿の仲であるとともに、契約社員たちのひんしゅくを買う行動で視聴者にとっても小憎らしい役柄だったが、実感のわく演技で「さすがロマンチックコメディ俳優」だという好評を得た。

◆ オフィスの神ならぬコメディの達人、オ・ジホ

『オフィスの神』はこれまでのドラマにはない、正社員と契約社員の人間模様を描いた作品だった。最終回の放送もまた、はっきりとした答えがあるのではなく、ミス・キムとチャン・ギュジクが韓国で再会するオープンな結末で締めくくられた。オ・ジホも結末について全く予想できなかったと明らかにした。3ヶ月間会社員として生きた感想はどうか。

「あるときはロケ地の京畿道坡州で食事をしていたところ、おばさんたちが急に‘ミス・キムをこれ以上いじめないで’と背中を叩くんです。ドラマの中でそれほど憎たらしい存在だったんですね。それだけドラマの人気が高かった証拠じゃないかと考えたら、気分は良かったです。周りの会社員からはありがとうと言われました。現実的には言えないようなことを作品がスカッと代弁してくれたということで」

オ・ジホは平素から台本に忠実な俳優として知られていたが、今回の作品では思い切ってその型を破った。一番大変だったシーンとして挙げたのは、4月2日に放送された第2話でミス・キムの踊ったラテンダンスを真似して「ズッコケダンス」をする部分。彼の全力投入したズッコケダンスの演技に視聴者は爆笑したことだろうが、実はこのシーンには格別なエピソードがある。

「もともと踊りは苦手なんです。それでも、強烈な印象は残さなければと思いました。家でイメージトレーニングをしたり、にわか仕込みで練習もしました。次の日、撮影前のリハーサルで準備した踊りを見せたら、キム・ヘスさんが笑い出しました。急に自信がついて熱中して踊ったら、ズボンの下が破れました。思い返せば全部で4回破れましたね」

◆ ドラマの恋愛要素とキム・ヘスについて

オ・ジホが『オフィスの神』に出演するという知らせに、ドラマ好きの人は彼のコミカルな演技に期待した。2010年に放送されたMBCドラマ『ファンタスティック・カップル』で驚くほどの存在感を示したからだった。オ・ジホにロマンチックコメディというジャンルについて尋ねると、価値観が確固としていた。メロドラマとコメディの要素がうまく組み合わさってこそ、ジャンルの良さが生きてくるということだった。

「ロマンチックコメディではメロドラマ的要素が重要だと思います。それがないとコメディ的要素は生きてきません。作品の中で7~8回ほどメロドラマ的要素があったら良かったと思います。ミス・キムの場合は正反対の人物ですが、異性だから惹かれたのだと思います。同じ職場で毎日会いますから、憎たらしい気持ちから始まって恋が芽生えたケースです。現実でも不釣り合いに見えるカップルが結婚することはよくあることだと思えば理解できるでしょう?」

『オフィスの神』でキム・ヘスと共演した出演者は全員、彼女を絶賛した。彼女のリーダーシップと臨機応変さにみんな感動したと口をそろえた。相手役だったオ・ジホも、キム・ヘスに向かって尊敬のメッセージを送った。結果的にキム・ヘスのカリスマとオ・ジホのコミカルさが平行線のように伸びていたために、なおさらこの2人が際立っていた。「キム・ヘスさんは本当にすばらしい女優だと思いました。いつも相手役のことをよく見てほめてくれます。僕は話題になったミス・キムの肌着ショーのために肌着を着る姿を見て、これまでの作品の中で一番スカッと面白く臨んでいるなと思いました。肌着ショーは汝矣島のオープンセットで撮影したんですが、撮影前に思わず大丈夫ですか?と尋ねるほどショックでした」

「今回の作品は撮影現場でとても面白かったですし、一緒に仕事をした人たちもとても良かったです。チョン・チャングンプロデューサーも現場でうまくリードしてくれました。オーバーだったときは調節してくれたり、キム・ヘスさんとも隔てなく楽に接していました。個人的に視聴率は15%に届かず残念でした。『オフィスの神』シーズン2もあったらいいですね。その時は僕が契約社員をやりたいです」
 

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