『弁護人』のソン・ガンホ、『鳴梁』のチェ・ミンシクに続いて実力派の韓国映画スターが今年第4四半期のスクリーンを埋める。ソル・ギョングとファン・ジョンミンがその主人公で、彼らの変身がどれだけ観客の心を揺さぶるか注目される。早くも一部の人々はその興行成績に関心を示している。
ソル・ギョングは10月に公開される『わが独裁者』(イ・ヘジュン監督)で一世一代の大変身を遂げる。なかなか想像しがたい「金日成(キム・イルソン)」である。単なるシンクロ率が問題ではない。役づくりのためにかつてなく深い悩みに陥ったというソル・ギョングが、自分は金日成だと「信じている」人をどれだけ迫真の演技で表現できるかが鍵。初の南北首脳会談リハーサルのために金日成の代役がいたという史実をもとに映画的な想像力を働かせた設定で、韓国映画の代表的な俳優ソル・ギョングがパク・ヘイルと織りなす「父子」のコンビぶりが注目される。
『わが独裁者』のキャラクターポスターからもわかるように、頭からつま先まで以前の面影が全く見られないソル・ギョングの変身が映画の大きな鑑賞ポイント。後ろ手を組み、しかめっ面で通りを見回す姿と「我が輩が朝鮮民主主義人民共和国主席の金日成である」というキャッチコピーがマッチし、金日成の代役に完全になりきったソル・ギョングの演技への興味をそそる。
映画『新しき世界』に続いて『男が愛するとき』の余韻がいまだに冷めないファン・ジョンミンは12月、『国際市場』(監督:ユン・ジェギュン)でスクリーンに戻ってくる。
『国際市場』は2009年に『TSUNAMI -ツナミ-』で1,145万人の観客を動員したユン・ジェギュン監督が5年ぶりにメガホンを取った作品。ファン・ジョンミンをはじめキム・ユンジン、オ・ダルス、チョン・ジニョン、チャン・ヨンナム、ラ・ミラン、キム・スルギなどの実力派俳優が大挙出演する。ひたすら家族のためにたくましく生きてきた父親の世代を描いた同作でファン・ジョンミンは、家族のためならどこにでも駆けつけ、どんなことでもやる当時の典型的な父親「ドクス」を演じた。コミカルな笑いと熱い感動を届けるユン・ジェギュンとファン・ジョンミンならではのヒューマンドラマだという噂。休みなく多数の作品に出演し、観客とのコミュニケーションを誠実に維持しながら、毎回全く違う役柄に挑戦する姿が印象深い。『国際市場』は来年まで続く彼の猛烈な活動の始まりを告げる作品でもある。
一方、二人の俳優は作中で老人に扮して新しいイメージづくりに挑戦し、観客に見どころを提供するという共通点もある。
2016-10-30 ~ 2016-11-5
2016-10-30 ~ 2016-11-5
2016-11-7 ~ 2016-11-13