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  • 2015-09-18 14:47:59
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米ユニバーサル、韓国ドラマに初投資・共同制作

米国ハリウッドの大手映画会社であるユニバーサル・スタジオ(以下「ユニバーサル」)が韓国ドラマ市場に進出する。同社は、中国の小説『歩歩驚心』を原作とするドラマ『月の恋人』(仮題)に投資し、共同制作にも乗り出す。このドラマの制作会社である(株)パラミプンダ(風が吹く)は、最近韓国を訪問したユニバーサルの本社関係者と会合を持ち、略式契約を取り交わしたとされている。演出はドラマ『IRIS-アイリス』『その冬、風が吹く』『大丈夫、愛だ』などを手がけたキム・ギュテPDが務める。『月の恋人』の制作規模は約150億ウォン。このうち約半分をユニバーサル側で負担するという。制作会社側は今年末までに最終契約を締結し、遅くとも来年初めにはクランクインする計画である。
ユニバーサルがこのドラマを最初に投資する韓国ドラマに決めた理由は、同作の象徴性と韓流に対する期待からである。『歩歩驚心』はすでに中国で同名のドラマとして制作され(日本では『宮廷女官 若曦』として放映)、センセーショナルな人気を博して続編まで制作された話題作。また、韓国はアジアでドラマ制作技術が最も優れており、アジア市場全体を取り込める韓流スターが多数いる。そのため、知名度の高い韓流スターを主役にキャスティングして『歩歩驚心』をリメイクすれば、韓国や中国語圏にとどまらずアジア全域に影響を及ぼせるという目論見がある。

ある放送関係者は「『月の恋人』は韓国、米国、中国が力を合わせて作るグローバルプロジェクト。中国の原作をもとに米国の投資を受け、韓国の技術力と人材を活用してリメイクする形」だとし、「日本の漫画を原作とした『花より男子』が韓国ドラマにリメイクされ、アジア市場で大反響を呼んだ例からもわかるように、『月の恋人』はユニバーサルにとって喉から手が出るほど魅力的なプロジェクト」だと述べた。

『月の恋人』は100%事前制作される。全話の撮影を終えてから韓国とその他の国で同時に放送される予定。これは中国市場を攻略するための決定である。今年初めに中国のメディアを管轄する国家新聞出版広電総局が海外ドラマに対する事前審議制度を導入してからというもの、韓国ドラマの取引頻度と取引額が大幅に減った。そのため、すでにイ・ヨンエ主演のSBSドラマ『師任堂、ザ・ヒストリー』とソン・ヘギョ、ソン・ジュンギの出演するKBS第2テレビジョンドラマ『太陽の後裔』が、中国と放送時期を合わせるために事前制作を宣言した。
同関係者は「中国の制度が韓国のドラマ制作環境まで変えている。中国市場を攻略しようとする海外資本が流入すれば、このような流れはますます強まるだろう」と述べ、「その出発点となる『月の恋人』が成功を収めれば、韓国ドラマ市場を通じてアジアに進出しようとする海外資本の誘致がしやすくなるだろう」と付け加えた。

 

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