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  • 2014-10-24 15:11:04
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『のだめ』-『LIAR GAME』日本作品リメイク、明暗分かれる

日本の作品を原作にしたリメイクドラマの評価が分かれている。『その冬、風が吹く(原作:愛なんていらねえよ、夏)』『オフィスの女王(原作:ハケンの品格)』『女王の教室(原作同名)』『怪しい家政婦(原作:家政婦のミタ)』などで昨年、ブームを巻き起こした日本ドラマのリメイク版が、またしてもお茶の間に登場した。『のだめカンタービレ』と『LIAR GAME』の韓国版である。二つの作品はどちらも日本漫画が原作で、日本でドラマ化されてセンセーショナルな人気を博した。似たような時期にスタートした両作品は、残念ながら視聴者の反応がはっきりと分かれているようである。日本ドラマ『のだめカンタービレ』(2006)を原作とする韓国版KBS2ドラマ『ネイルもカンタービレ』は、女優のキャスティングから演技力の問題にいたるまで、スタートから現在までギスギスしている模様。視聴者から全面的な支持を受けてキャスティングされたものの、ドラマで重要な役どころとなるソル・ネイル役のシム・ウンギョンに向けられた批判的な世論も手厳しい。ドラマならではの味を生かせなかった演出面での責任も、少なからず言及されている。
一方、20日に初放送されたtvNドラマ『ライアーゲーム』は、かなりの好評を得て好調な滑り出しを見せた。ジャンル的な特色をよく生かしつつ、原作を損なわない程度にアレンジされた点が好評を呼ぶ大きな要素となった。これに加えて「極限の心理追跡ドラマ」というドラマの副題は、最近ジャンル物(特定の職業を扱ったり捜査物、スリラーなど専門性の高い作品)にはまっている視聴者の興味をかき立てた。原作を知らない人にも原作を知っていて比べられる人にとっても、『ライアーゲーム』は十分に見応えのある作品であるには違いない。
日本で同じように大人気を博した二つの作品だが、韓国で両作品を見つめる温度差は明らか。これは海外作品のリメイク版が一般的にそうであるように、韓国的な情緒にどれだけよく馴染むかの違いである。
結局、こうしたリメイク版の成否は、韓国視聴者との共感づくりにかかっている。『オフィスの女王』が韓国会社員の悲喜こもごもを織り交ぜ、成功したリメイク作品として取り上げられるのに対し、『女王の教室』は啓蒙的かつ明確なテーマ意識を持っていながら、お堅いキャラクターを原作からそのまま持ってきたという理由で、原作の人気を凌駕できなかった。『ネイルもカンタービレ』もまた、失敗と成功の岐路に立たされている。『ライアーゲーム』が早くから優勢を占める中、『ネイルもカンタービレ』が巻き返してリメイク成功作となるかは、今後の展開を見守る必要がある。
 

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