KBS第2テレビジョン月火ドラマ『ミレの選択』が名残惜しい展開の中、視聴率最下位で幕を閉じたが、キャストの熱演は好評だった。3日に放送終了した『ミレの選択』では、未来にとらわれることなく今に忠実に生きると言い、それぞれの位置でベストを尽くす登場人物の姿が描かれた。3年後にミレ(ユン・ウネ扮)はベストセラー作家になり、キム・シン(イ・ドンゴン扮)は所信を貫くジャーナリストの道を歩み続けた。セジュ(ジョン・ヨンファ扮)は留学から帰って一層の成長ぶりを見せ、ユギョン(ハン・チェア扮)は自分の名を冠したトーク番組の司会者になった。
しかし、『ミレの選択』は未来から来たナ・ミレ(チェ・ミョンギル扮)が現在のナ・ミレに、より良い未来のためにアドバイスしてくれるというタイムスリップの設定が新鮮ではあるものの、結局はミレの夫を変えることがすべてで、それすらムダだったというまどろっこしい展開を見せた。また、ナ・ミレは好きな男性キム・シンと好きになるべき男性セジュの狭間で視聴者の共感を得られず、ヒロインが「男を何人もキープしておく女」という烙印を押されるはめにまでなった。
その一方で、キャストの熱演は素晴らしかったと好評。MBCドラマ『会いたい』出演後、ハツラツとした姿で戻ってきたユン・ウネは、持ち前のラブリーな笑顔とイメージダウンもいとわない積極的な演技でドラマを牽引した。また、イ・ドンゴン、ジョン・ヨンファとも息がぴったりと合い、ヒロインが誰と結ばれるのか最後まで興味をひきつけた。特に、「涙の女王」という称号にふさわしい細やかな涙の演技は、表面的には明るそうに振舞っていても追い詰められた32歳女性の内面的な葛藤を描き出し、視聴者を引き込んだ。
約5年ぶりにテレビに復帰したイ・ドンゴンも、相変わらず貴公子のようなルックスで顔色一つ変えずに毒舌を吐く対照的な魅力が視線を引きつけた。イ・ドンゴンは今回の「毒舌王」演技はもちろん、冷たくなったり温かくなったりする感情の動きを細やかに演じて視聴者の理解を助けた。ジョン・ヨンファはテレビ局を所有する大企業の後継者でありながら、正体を隠して下っ端映像記者としてテレビ局に潜入しているセジュ役を演じ、温かい思いやりと冷徹なカリスマという二面性をうまくこなして視線を引きつけた。また、一人の女性だけを愛するひたむきな純愛を見せ、悲しく切ない目の表情で女性の心をとろけさせた。
2016-10-30 ~ 2016-11-5
2016-10-30 ~ 2016-11-5
2016-11-7 ~ 2016-11-13