歌手にとって「夢の舞台」とされる東京ドーム公演に成功はしたが、「新しい出発点と考える」と述べた2PMが「野獣アイドル」のイメージを脱ぎ捨て、本物の男になって戻ってくるか。
2PMの韓国歌謡界でのイメージは「野獣アイドル」、「パフォーマンスグループ」という言葉に集約される。2PMは「野獣」という言葉から感じられる本能的なパワーと情熱的なイメージのごとく、メンバー全員のがっしりした体格とくっきりした目鼻立ち、エネルギッシュなルックスやパワフルな振り付けなどにより、歌謡界で存在感を示した。
覇気あふれる20代が一丸となった2PMは、日本での活動を機に成熟さとゆとりを得た。年数にして約3年にわたる様々なアルバム活動と公演は、2PMの実力を一層集約させた。今は決して2PMを軽く見られない理由でもある。
2010年に初めて日本に進出して以来、合計5枚のシングルと2枚のアルバム、4回の単独公演を続けながら韓国を代表するアイドルとしての位置を固めてきた6人組男性アイドルグループの2PMは、今回の東京ドーム公演でメンバー個々人が直接作詞・作曲に参加した曲を披露し、それまで数多くの舞台を積み重ねてきた経験により、余裕ある舞台センスが光っていたという点からも成熟ぶりがうかがえた。
これから2PMがカッコイイ「青年」から成熟した「男」になるのに必要なのは、個々人の活動とグループ活動によって得られる経験に根ざした先輩歌手としての「貫禄」と余裕、それから「重み」だろう。ルックスだけでかもし出せる男性的なオーラではなく、頼もしさを感じさせて「カッコイイ」という言葉が自然と口をついて出てくるような「男」だ。
2PMがイメージだけでなく男として真の魅力を持つ歌手になるためには、感性的な姿よりはどのような状況でも決してひるまない毅然とした姿と貫禄ある余裕を積み重ねる必要があるだろう。
2016-10-30 ~ 2016-11-5
2016-10-30 ~ 2016-11-5
2016-11-7 ~ 2016-11-13