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  • 2015-07-07 09:08:08
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SISTAR『Shake It』この夏ブームの予感

SISTARが22日、ニューミニアルバム『Shake It』をリリースして歌謡界にカムバックする。これまで多方面でそれぞれソロ活動をしてきたSISTARが4人そろって舞台に立つのは、昨年8月以来10ヶ月ぶりのこと。タイトル曲『Shake It』は、ヒット曲メーカーのイダンヨプチャギ(二段横蹴り)がプロデュースを手がけたSISTARならではの夏らしいダンスナンバー。強烈なブラスとグルーヴ感が印象的なレトロダンストラックで、耳について離れないフックと爽やかなボーカルがインパクトを与える。夏向けに作られたこの曲も『Loving U』『Touch My Body』に続いてSISTARらしさを生かした代表的なダンスナンバーになる見通し。


大衆に親しまれているSISTARの魅力を保ちつつ、様々なストーリーを取り入れたのが同アルバムの強みといえる。ノリのいいメロディとユーモアやセクシーさが加わった映像、真似しやすい振り付け、大勢で踊ると映える広場型振り付けがポイント。老若男女を問わず幅広いファン層から支持されているだけに、国民的な女性歌手グループにしかできない音楽でこの夏、歌謡界における優位を先取りする意気込みである。


ミュージックビデオもコミカルでファンタジックなテイストに仕上がり、独特な面白みがある。SISTARは映像の中で「キュートな悪女」に扮し、所々でダンスのエッセンスを振りまく。SISTARにしか表現できない「ガールクラッシュ(女性が女性に憧れること)」的なファンタジーストーリーはチュ・ヒソン監督が演出を手がけ、ノウルのカン・ギュンソン、シェフのチェ・ヒョンソク、MONSTA Xのショヌとウォノなどがカメオ出演して面白みを増している。軽快な音楽と振り付け、ユーモアが組み合わさり、目も耳も楽しませてくれる映像。


全体的にアルバムには優しいポップスが収録された。特に、人気ラッパーのGiriboyがフィーチャリング参加した『子どもみたいにふるまわないで』は、これまでにSISTARが届けてきた明るいエネルギッシュさとともに、深い味わいも感じさせる。Mad Clownがフィーチャリング参加した『悪い奴』は、シンガーソングライターのThe Nameと作曲家STEREO14がコラボして作った曲で、悪い男に深く傷つけられた女性の気持ちを歌にした。モダンなピアノループ、シンプルなドラム、幻想的なリバースパターンが魅力的。ノリのいいパーティー向けのタイトル曲『Shake It』のほかにも長い曲の多いアルバムをなめらかに聞かせてくれるのは、各収録曲の馴染みやすい構成のおかげといえる。アイコニックサウンズやThe Name、ロビンなどの実力派プロデューサーが制作に参加してバランスのとれた仕上がりとなっており、安心して聴けるSISTARならではの音楽を提示する。
 

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