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  • 2014-11-14 14:00:33
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アイドル時代10年..新局面開く2014年のK-POP

2004年のK-POPは様々な音楽の春秋戦国時代だった。本格的なアイドル時代の幕開けでもあった。その後の10年は「K-POP=アイドル」の図式が当てはまった。2014年は少し異なる。アイドルはもはやK-POPの主役ではない。一つのジャンルとなった。その代わり、「レジェンドの帰還」とともに様々な音楽が共存して愛された。2004年当時のように、2014年はK-POPの新たな転換期である。
当時のヒット曲を振り返れば、どれだけ多様な音楽が愛されたのかがはっきりとわかる。チョPD&インスニの『友よ』、イ・スヨンの『光化門恋歌』、BoAの『My Name』、Buzz(バズ)の『モノローグ』、チャン・ナラの『それ本当なの?』、イ・スンチョルの『長い一日』、チャン・ユンジョンの『オモナ』、Rain(ピ)の『IT'S RAINING』、Rumble Fish(ランブルフィッシュ)の『良い予感のする日』、パク・サンミンの『ヒマワリ』、Lyn(リン)の『愛してたじゃない』、パク・ヒョシンの『雪の華』、SE7EN(セブン)の『熱情』、神話の『Brand New』など、幅広いジャンルにわたっている。
それだけではない。CB Massとして活動していたGaekoとChoizaがDynamic Duoとしてアルバムをリリースし、『Ring My Bell』をヒットさせてヒップホップの大衆化に貢献した。また、People CrewのメンバーだったMCモンがファーストソロアルバムをリリースして『君に書く手紙』『180°』をヒットさせ、根を下ろした。Turbo(ターボ)のメンバーとして沈滞期だったキム・ジョングクは『一人の男』で第2の全盛期を迎えた。
2004年はK-POPアイドルグループの先駆けとなった東方神起のデビュー年。東方神起の誕生と成功によって数多くのアイドルグループが次々とデビューし、これは10年間続いている。東方神起はアイドルグループ復興期の出発点ともいえる。1990年代後半にもH.O.TやSechs Kiesをはじめ神話、S.E.S、Fin.K.L(ピンクル)などがいたが、本格的なアイドル時代を開いたのは東方神起である。「完成型アイドル」と評価された東方神起は、韓国にとどまらず日本でも爆発的な人気を集めた。国内外で東方神起の勢いは留まるところを知らず、多くのプロデューサーがアイドルプロデュース業に乗り出すようにした。東方神起以降はBIGBANG、スーパージュニア、ワンダーガールズ、少女時代、SHINee(シャイニー)、2PMなど、国内大手芸能事務所3社からデビューしたアイドルグループが相次いで成功を収めた。
2008年頃からは、デビューするアイドルグループの数が激増し始めた。そのような状況から、他ジャンルの歌手の活動があまり活発ではない時期でもあった。2010年頃からアイドル飽和状態とまで言われたが、海外市場を開拓しながら生き残っており、中小芸能事務所からデビューして成功したアイドルグループも出てきた。
アイドルグループが激増する裏では、まともな舞台に一度も立つことなく消えていく者たちも数多くいる。熾烈な競争の中で新人グループを成功させることはますます困難となり、昨年EXO(エクソ)が歌謡大賞を席巻するまで数年間、大物アイドルグループは登場しなかった。
2014年のヒット曲を振り返れば、アイドルグループが苦戦を強いられていることは明らかである。1位だけでなく、かつて音楽チャートの上位を占めていたアイドルの名前は著しく減った。かといってアイドルの生命力が尽きたというわけでもない。依然としてその波及力は大きい。久しぶりにアルバムをリリースして人気を博したM.C. the Max、god、フライ・トゥ・ザ・スカイ、キム・ドンリュルなどをはじめ、今年人気を博した曲を見ていけば、歌詞とメロディ中心の曲が多い。ヒップホップは最近の歌謡界を語る上で抜きにできない存在となり、7080(1970~1980年代の歌謡曲)の専有物のように思われていたアコースティックギターを弾きながら歌う若い歌手が人気を集めている。アイドル中心の芸能事務所がスターシップエックスや発電所などのレーベルを設け、インディミュージシャンとのコラボレーションに積極的に乗り出しているのも、多様性の流れに足並みをそろえた動きといえる。2014年のK-POPは10年ぶりに今一度ルネサンスを迎える準備をしている。
 

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