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Title 韓流、アジアを越えて世界へ - 今や品格だ
No 3 Inquiry 2377 Date 2010/07/15

 

韓国文化産業交流財団(理事長金英薫)は、最近の韓流を診断し、今後の韓流の未来を議論するためのセミナーを「韓流、アジアを越えて世界へ:今や品格だ」というテーマで4月13日(火)汝矣島の国会図書館大講堂で開催された。今回のセミナーは、民・官業界はもちろん、中国と日本の韓流専門家が出席し、最近の韓流の現状と問題点、韓流の活性化案について考察することができる時間となった。

発表で、コ・ジョンミン所長(韓国創造産業研究所、弘益大学教授)は、韓国で初めて韓流指数を考案して発表した。ここで、韓流指数とは、外国での韓流活性化の程度を数値で表現することを言う。韓流指数を割り出すためにコ・ジョンミン所長は、まず、韓流の地理的範囲を日本、中国、台湾、ベトナムなどの4カ国とし、分野別範囲を映画、音楽、放送、ゲームなど4つに圧縮した。以後、消費指標(映画観客数、視聴率、アルバム販売数、インターネットのダウンロードなど)と、好感度指標(認知度、忠誠度、品質、イメージ)の測定結果を集めて、総合韓流指数(Korean Wave Index)と命名した。但し、総合韓流指数を計算するためには、各国の消費指標の資料を集めなければならないが、各国の消費指標設定の難しさを勘案して、簡易韓流指数を算出した。簡易韓流指数は、東アジア4カ国、4つの分野に限定して算出されたという点で限界があるが、海外の韓流の現状を客観的に把握する上で、基礎を築いたという点で意義が大きい。

さらに、より活発な文化交流のためには、立脚した総合的文化交流計画を設ける必要性があり、それに伴うコントロールタワーの機能を大統領直属の国家ブランド委員会や文化体育観光部が担当する案を提案した。また、文化交流を活性化するための善なる循環を形成するためには、韓流拡散の段階に応じて、単純な韓流商品を消費する次元を超えて、国家対国家で文化全般の相互交流が起きてこそ初めて国の品格向上が可能であると強調した。

今回のセミナーは、継続的に韓国文化を広報するためには、コンテンツの取引量、輸出額等の産業的、計量的側面に執着するというよりは、コンテンツの品質を向上させ、文化商品から文化全般に交流の範囲を拡大する方向に進まなければならないという認識転換のきっかけを築いたという点で意味を見い出すことができる。