• 映画
  • ニュース
  • 2014-03-11 14:35:20
another choice

『アナと雪の女王』の「1千万の奇跡」を引き起こしたものは?

ディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』が国内映画興行界に旋風を巻き起こした。3月2日に累積観客動員数1000万315人(配給会社基準)を記録し、ついに1千万人の観客動員に成功した『アナと雪の女王』。映画館は閑散としていたが、映画を見に来た観客の多さに目を引かれる。「まさか」と思われていたことが実際に起きた。国内公開映画の中でアニメ作品が観客動員数1千万人を超えたのは初めてのこと。「子ども向け」だった『アナと雪の女王』は偏見を見事に打ち破り、堂々と興行映画ランキングに名を連ねた。

『アナと雪の女王』が国内映画市場で大ヒットした理由は何だろうか。『アナと雪の女王』の興行についてメディアはもちろん、評壇や一般観客からも分析があふれている中、共通点として大人も楽しめるしっかりした話の組み立てとサウンドトラックが挙げられる。1本のミュージカルを見ているようなメリハリのある構成は老若男女を問わず魅了し、さらには公開されている全バージョンを観る「アナと雪の女王完全攻略」ブームが加わり、「1千万人の観客」という奇跡が実現した。

『アナと雪の女王』の最大の長所は幼稚すぎないストーリーにある。「アニメ映画=子ども向け」という公式ができたのは、大人が幼稚だと感じやすいストーリーのためだ。王女と王子が恋に落ちるという単純な構成ではなく、姉妹二人の話を適切に織り交ぜた。姉のエルサと妹のアナが障害にぶつかり、一緒に乗り越えていく過程。ありきたりなラブストーリーではない進取的な組み立てが、大人の観客まで取り込むのに成功した。

ストーリーに活気があるのはエルサとアナのキャラクターのおかげだ。二人はそれぞれ、過去には見られなかった独特なキャラクターで観客をとりこにした。作品の中でエルサの笑顔は最後にアナと再会するときに見られた。真冬のように冷たい心を持つエルサは、その魅力で多くの男心を揺さぶった。「セクシーガール」エルサが氷の城を築く場面は「シネマグラフ」となり、あちこちのコミュニティに掲載されるほどだった。氷のように冷たいエルサの魅力に多くのファンがはまり込んだ。

1本のミュージカルを見ているような華やかな音楽は『アナと雪の女王』の最大の強みと言える。エルサのテーマソング『Let It Go』は国内音楽配信チャート1位を席巻しており、『Do You Want To Build A Snowman?』、『Love Is An Open Door』など、他の挿入曲もまた人気を博し、異例のこととしてサウンドトラックアルバムを求める観客も増えた。

観客を引き込むための様々なバージョンと、これを適切にPRした影響も大きかった。『アナと雪の女王』は「字幕・デジタル」、「吹き替え・デジタル」、「字幕・3D」、「吹き替え・3D」、「字幕・4DX3D」、「吹き替え・4DX3D」の6バージョンに加え、国内シネマコンプレックスの各特別館によって異なる様々なバージョンまである。少なくとも6種類、多くは10種類のバージョンでひとつの作品が鑑賞でき、最近では人気の勢いに乗って観客も一緒に歌いながら観られる「シング・アロング」バージョンも間もなく公開される。あらゆる層のニーズに合わせた様々なバージョンが、観客の足を劇場に向かわせる役目を果たした。
 

reply

Showing 0 comments