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  • 2013-12-12 18:28:45
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12月の映画興行界、俳優VS配給「ビッグ3血戦」

本格的に12月のオンシーズンを迎えた映画興行界では緊張感が漂っている。2013年を締めくくる見応えたっぷりの映画3本が血戦を繰り広げると予想されるためである。映画『家に帰る道』(パン・ウンジン監督、12日公開)、『弁護人』(ヤン・ウソク監督、19日公開)、『容疑者』(ウォン・シンヨン監督、24日公開)の対決構図となる。それぞれ約1週間ずれて公開されるこれらの映画は、それぞれの長所を前面に出しながら熾烈な競争を繰り広げる見通し。

まず、俳優VS配給の構図から見ることができる。『家に帰る道』にはチョン・ドヨン、『弁護人』にはソン・ガンホが出演する。チョン・ドヨンをカンヌの女王と呼ばれるようにした映画『シークレット・サンシャイン』でカップルを演じたこの二人は、韓国を代表する演技派男優VS女優の対決と見ることもできる。かたや『容疑者』のコン・ユは誰も予測できなかった『トガニ 幼き瞳の告発』の興行を成功させた実績のある若い俳優。また、チョン・ドヨンとコン・ユは所属事務所が同じでもある。互いに縁のある彼らの熱演バトルに、観客は十分な見応えを感じられるだろう。

映画の配給会社もまた映画界ビッグ3の競争構図となっている。『弁護人』はN.E.W、『家に帰る道』はCJ E & M、『容疑者』はショーボックス・メディアプレックスの製作・配給。今年上半期1位を記録するなど、大手配給会社の間で破竹の勢いを見せているN.E.Wが『7号室の贈り物』、『新しき世界』、『監視者たち』、『かくれんぼ』などに続いて今年を大成功で締めくくるか注目される。『家に帰る道』の配給会社CJ E & Mもまた、映画への自信に満ちている。12月を締めくくる作品として遜色ないというのが内部の評価。『容疑者』は『観相』で観客約900万人を動員し、良い映画というものの感覚を味わわせてくれたショーボックス・メディアプレックスの野心作である。

映画のメッセージ、話題性のポイントもそれぞれの強みがある。『弁護人』は1980年代初めの釜山を舞台に、お金もコネもなく学歴も低い税務弁護士ソン・ウソク(ソン・ガンホ)の人生を根こそぎ変えた五回の公判と、これに関わる人々を描いた映画。試写直後から感動的でメッセージ性のある映画だというクチコミが広まっている。制作陣の自信は、全国各地での大規模な試写会につながっている。

『家に帰る道』は実話をもとにした映画の人気をつなげていけるか注目される。映画はフランスのオルリー空港で麻薬の運び屋と間違えられて逮捕された30代韓国人主婦の話を扱った。映画は実際に2004年10月30日、フランスのオルリー空港で麻薬の運び屋と誤認され、カリブ海に浮かぶマルティニーク島の刑務所に収容された韓国人主婦の話をドラマチックに脚色した。この映画が実話をもとにしていることが知られると、この実際に起きた事件はネットユーザーの間で話題となり、ポータルサイトの検索ワード上位にランクインするなど改めて注目され、結果的に映画は公開前の話題集めに成功した。

『容疑者』はイケメン北朝鮮工作員映画のフィナーレを飾る作品。周りの標的にされながらも家族を殺した犯人を追う最精鋭特殊要員、チ・ドンチョル(コン・ユ)の話を描いた。韓国アクション映画に新たな転機をもたらす作品だという噂が広まっており、コン・ユが主体撃術(北朝鮮の武術)など、迫真に迫った極限のアクションを見せてくれるという話もささやかれている。
 

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