• 音楽
  • ニュース
  • 2014-06-17 13:31:16
another choice

PSYとYGのシナジー効果で生まれた『ハングオーバー』

PSY(サイ)の新曲『ハングオーバー』(Hangover)が国内外で高い関心を集めている。ファンの間でも好き嫌いが分かれており、今後米国の音楽市場で『ハングオーバー』がどの程度の成果を出すかはまだ未知数だが、国内歌謡界では概ね「PSYらしい作品になった」と評価されている。
そのような中でPSYが『ハングオーバー』によって所属事務所YGエンターテインメントとのシナジー効果を証明して見せ、注目される。PSYは2010年にYGと専属契約を結んだ。その後、他のYG所属歌手とは違って持ち前の個性がはっきりと出る音楽をリリースし、独自の路線を歩むかのように見えたPSYだが、『ハングオーバー』ではYG所属歌手としての色彩を見せているという評価である。
『ハングオーバー』は『江南スタイル』や『ジェントルマン』の延長線上にある曲。PSYは既存のヒット曲である『鳥』、『チャンピオン』、『親父』などの歌によって社会に強烈なメッセージを投げかけたり、現実的かつ哲学的な人生の意味を込めたりした。しかし、『江南スタイル』と『ジェントルマン』、『ハングオーバー』ではB級イメージを前面に出しつつ、歌詞よりはメロディとコンセプトに集中した。耳に残るリフレインとB級臭さたっぷりのミュージックビデオ(MV)がこれらの曲の特徴。
こうした音楽的変化は『江南スタイル』で国際的な歌手に躍進した自分の強みを最大限生かし、海外市場を攻略するための戦略であると考えられる。しかし、『ハングオーバー』と『江南スタイル』の間には決定的な違いがある。それは正統派ヒップホップのジャンルに挑戦したという点。米国ヒップホップ界の伝説的な人物であるスヌープ・ドッグがフィーチャリング参加して力添えした。トレンドの最先端を行くヒップホップジャンル、トラップビートを取り入れた点も際立つ。
そのような点から、PSYの音楽にYGの音楽的な色合いが本格的に出てきはじめたと指摘されている。YGはヒップホップをベースにした音楽のアイドルが所属している代表的な国内芸能事務所。昨年ソロアルバムを出したBIGBANGのG-DRAGONと今年初めにニューアルバムをリリースした2NE1も、トラップビートをベースにしたヒップホップジャンルの音楽を披露して注目を集めた。
YouTubeで公開された『ハングオーバー』のMVは、10日午後現在で再生回数1800万回を突破した。9日に公開された後、たった一日で達成した記録である。『ハングオーバー』のMVが公開された後、MTVやニューヨーク・ポスト、ワシントン・ポスト、CNN、NBC、ABCなどの様々な海外メディアがこのことに比重を置いて取り上げた。特に、週刊ニュース誌『タイム』は同MVについて「価値ある5分」であると絶賛し、注目を集めた。
PSYは『江南スタイル』のMVですでに大記録を立てた。2012年7月に公開された『江南スタイル』のMVは、公開から51日後の同年9月に再生回数1億回を突破し、12月には10億回を超えて最短期間、最多再生回数の記録を立てた。また、先月31日には再生回数20億回を超え、国内外メディアの注目を浴びた。これまでのB級の魅力にYGの色彩が加わり、YG所属歌手の頼もしいサポートまで受けているPSYが今一度大記録を達成できるかに関心が寄せられている。
 

reply

Showing 0 comments